簡単なこと=すばらしいこと






最初にやったのは中学生の頃であろうか?今もなお継続してプレイを続けているセガサターンソフト「ガーディアンヒーローズ」。
このゲームはいまだに高い評価を受けているサターンにしては珍しいソフトではないだろうか。





難易度はともかく、ストーリーモードに登場する敵や民間人までが対戦に使えるのに感動し、
やったのは対戦プレイばっかり。

まわりの友人たちがボスキャラや巨大キャラなど「反則キャラ」を使用する中、私はひたむきにザコキャラ、ことに王国兵士シリーズをよく使った。




その中で私をもっとも熱くさせてくれたのが王国魔導士だった。もちろんザコキャラである。ただこのキャラクターは他には無い、キラリと光るものをもっていた。それは『操作の簡易性』だった。複雑なコマンドが大嫌いな私はボタン一つで豪快な魔法を解き放つその男に全てを賭け、今日まで戦ってきたのだ。

物理攻撃が超苦手なのにガードはできないダッシュも無いなど対有人戦にまったく向いていない王国魔導士は、その唯一ともいえる『簡易操作で出る魔法』を駆使して戦った。が、残ったのは膨大な数の敗戦記録と記憶。

とにかく対戦に使用できるキャラがごまんといる中で一人の男、しかもザコを愛しつづけるのは容易な事ではなかった。それでも「シンプル・イズ・ベスト」の信念を貫き通したのは私のささやかな誇りであり、無謀なる意地だった。

文:ガードリーダー





王国魔導士 

必殺技コマンド


極楽サンダー・・・・・・・Cボタン
ど根性ファイヤー・・・・・・Bボタン連打
アイストゥーパ210・・・・・・・下 上 A(またはBかC)