楽して生きたい!!
〜心の叫び〜
アテネオリンピックのせいで寝不足でした。
私がオリンピックの開会式を見ていて驚いた国があります。
その国とは「ナウル共和国」(Republic of
Nauru)
南太平洋の小さな島国で面積はわずか21キロ平方メートル。人口は1万人程度。
バチカン、モナコに次いで世界で3番目に小さい国です。
この国、国際ニュースをよく見る人なら聞いたことがあるかもしれません。
2003年2月末ごろのニュースになりますが、この国は消息不明になったのです。
いやはや、国が消息不明とは恐ろしい。
結局、島に一本しかない国際電話が壊れただけだったんですけどね。
元々ナウル島の中央部には「リン鉱石」の台地があり、
この「リン鉱石」を輸出することによって生計を立てていました。
その生活水準は南太平洋の中では高く、なんといっても、
税金がなくて年金もらえるから働かなくていい。
こんな夢のような国だったのですが、それも長く続きませんでした。
「リン鉱石」が枯渇したことによって、国家財政、国民生活、国土は崩壊。
それまでのナウルの国民というのは、本当に全く働きませんでした。
お役人ですら、他国からの出稼ぎ労働者。
オーストラリアから自国近海で獲れた魚を輸入する。
ここまでくると、もう何も言えません・・・・
もしかして働かないのではなく、働けない理由があるのか?とさえ思います。
ここまでくればなぜ開会式を見て驚いたのか、説明するまでもないでしょう。
出場していたんです。選手が。オリンピックに。
ちょっと感動しました。努力する人が独りでもいれば、
この国も何とか立ち直れるでしょう・・・・・と勝手に期待しています。
しかし、夢の国ってどこにもないんですかねぇ・・・・ネバーランドも子供には危険だし。
文 鮫島 幸雄